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しまむーのたわごとBLOG

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ミュージカル苦手さんでも見れる『ジキル&ハイド』(2/2)

<以下ネタバレ多量アリ。ご注意>

それからセット!
とにかくもの凄い動くんですよ!さながらアトラクションのよう。
全て人が出入りできる二階まであるセットの完成度がとにかく凄くて19世紀のロンドンの
なんともいえない雰囲気がたまらなく、全部のセットのミニチュアが欲しい!と思ってしまうくらい。
モブシーンの人がはまるとまるで一枚の絵画のよう。
ネタバレ反転あり↓

特筆すべきは小道具で、ジキルが飲むビーカーに入った薬が真っ赤な蛍光色で、
舞台上にその色だけが浮かぶような演出がとても印象的でした。
戻る薬の青はその場で生成され、みるみる蛍光のブルーになっていく様は幻想的ですらありました。
殺人のシーンで使われた宙吊りや発火にもホントビックリしました。


最後に役者さん。
もう鹿賀さんが歌う「時が来た」(自分で服薬することを決めるシーン)が素晴らしい照明とセット(仕掛けでさらに動く!)の連動で
更に神々しく、これだけで行った価値ありました。
そしてジキルとハイドがその場で入れ替わりせめぎあう曲もやはり絶妙に照明が入れ替わり時に交じり合い、時に逆転し…
瞬時にジキルとハイドを演じ分ける鹿賀さんにくらくらしてました。

で、娼館のパブに勤める悲劇のヒロイン、ルーシー役のマルシア姐さんですよ。あの人は凄い!
賞取ったとかそういうことはよくて、とにかく「女の色香ってこういうものよ!」っていうのをのっけでガツンと見せながら
後半少女のように可愛らしい。赤黒のドレスから真っ白なドレスへがいっそう目に染みて…
なんか泣けてしまった。
でもやっぱりやっぱり見てしまうのはハイドとの官能的なシーンv
訪ねてこられては求められてしまうのですが、とにかく芸術的で美しいです。
ハイドのマントにすっぽりと包まれてしまうと、下手に見えているより余計…ねぇ;
はだけても脱いだりはしませんよ、一部を除いては。
だから~双眼鏡で見てる自分に躊躇しなくていいんだってばぁ~~と何度か思いつつ(苦笑)

そんなわけで、ストーリーと完成度に惹きつけられっ放しで、
セリフを歌うことへの違和感を感じる暇が序盤の裁判シーンくらいしかありませんでした(笑)
ミュージカル苦手でもオススメ!だいじょうぶv

28日までの一カ月公演。今からでもぜひ!
次回再演も絶対観ます。もう一回観たいよ~~編集終わればなぁ(T_T)
by simam-u | 2005-12-09 23:40